YAMAHAのXG音源でソフトウエアシンセサイザーを使おう。


   
 


〜概要〜

ここで使う主なソフトウエア

   

 
    VSTHost                                                                                                                  YAMAHA Midradio Player
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1. フリーソフトを使って仮想MIDIポートをつくる。YAMAHAのフリーソフトウエア YAMAHA Midradio Player をインストールしてこのソフトに使われているXG音源をプラグイン化して、フリーのVSTホストを使って仮想MIDIポートに割り当てて、OSのMIDIの出力を割り当てるとYAMAHA XG音源を使ってMIDIをならすことができます。その後、フリーのMIDIシーケンサでの使い方も解説していきます。

はじめにこのファイルを再生して下さい。ベートーベン:月光 どうですか。低音しか出ていないでしょう。Windows付属のGS音源では再生できないのです。この曲をきちんと再生できるようにしましょう。
これらのソフトウエアはすべて32bitのソフトウエアですがOSは64bitでも動きます。なおこのページを書くにあたって、色々なサイトを参考にさせていただきました。
 
 

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2. まず、仮想MIDIポートを作ります。
仮想ポートを作製するソフトウエアはいくつかありますがここでは MIDI Yorkという仮想ポートを使います。http://www.midiox.com/ からDOWNLOADページに行って現在(2014.7.27)一番新しいSupport Windows NT4,2000,XP と書いてある、MIDI YOke NT 1.75(163K 09-23-07)をダウンロードします。XPまでとなっていますがWin7-64bitで使えます。もっと新しいものがリリースされていたら試して見て下さい。

ダウンロードしたファイル(MidiYokeSetup.msi) を実行(ダブルクリック)すると特に何も設定もなく完了し8ポートの仮想MIDIポートが作製されます。完了すると再起動するようにメッセージが出るので、再起動します。
 
 

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3. 次はYAMAHAのXG音源を手に入るためにYAMAHAがフリーで配布しているミッドラジオプレイヤーをダウンロードしてインストールします。
http://download.music-eclub.com/midradio/index.php ここからダウンロードします。以前(XP)までは音源として配布されていたのですが今は配布されていないので同じ音源を搭載しているこのプレイヤーを使います。

因みにこのプレーヤーでMIDIを再生するとXG音源での音を奏でるので、MIDIファイルを再生するならこれをインストールするだけでいいのですがDTMサイトでプラグインを使って再生する場合などは使用することができません。

最近はブロードバンド環境が整っているのでmp3化している場合が多く、単に音楽の再生に必要がないと言えるかもそれません。以前、回線がダイアルアップで理論上最高56kbpsのことのWebページの音楽のほとんどはMIDIでした。
 
 

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4. さて、いよいよXG音源をプラグイン化します。必要なファイルは3つです。ミッドラジオプレイヤーのインストールされたフォルダ

 C:\Program Files (x86)\YAMAHA\MidRadio Player\Addins の中にある

SGP2.DLL 
sxgnw6l.tbl 
sxgdat6l.tbl
 
を取り出して適当なフォルダにコピーします。私は C:\XGPluginに入れています。ここにSGP2.DLLをプラグインとして使えるようにパッチファイルをあてます。

 
 
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  パッチファイルは
http://gocha.s151.xrea.com/wiki/Tools.html
から SGP2VSTi1.0.2.22 をダウンロードします。SGP2VSTi-1.0.2.22.zip と言う名のファイルですのでこれをデスクトップなどに(どこでもよい)展開します。

展開すると

SGP2VSTi-1.0.2.22.exe
SGP2VSTi-1.0.2.22.pat

の2つのファイルが出てきますのでこれを先ほど作製したファイル(C:\XGPlugin)のコピーしてSGP2VSTi-1.0.2.22.exeを実行します。正常完了というダイヤログボックスが 出たら終了です。
 
 

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5. プラグインファイルの用意は出来ました。いよいよVSTホストをインストールし仮想MIDIポートに割り当てます。
VSTホストに使えるソフトウエアはたくさんあるのですが、色々試した結果、私のマシンの環境ではVSTHpstが安定して使えました。カンタービレライトは終了時にブルースクリーンになり正常終了できませんでしたし、SAVIHOSTは時間が経つと音が出なくなりました。
VSTHostはこちらからダウンロード出来ます。

http://www.hermannseib.com/english/vsthost.htm

vsthostx86.zip を選び(32bit用)展開しフォルダを任意の場所に置きます。フォルダ内にあるvsthost.exeをダブルクリックすると起動しますのでDevicesからMIDI inputとoutputにMIDI York:1を指定します。プラグインは先ほど作ったSGP2.dllを指定します。

さらにVSTHostをスタートアップに登録すると起動と同時に起動されて便利ですが、仮想MIDIポートや音源が起動してからVSTHost起動しないとVSTHostからの音がoutputへ流れないので起動を遅らせるフリ-ソフトウエアを使っています。
 
 

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6. さて、再生についてはこれが最後の行程です。
XPまであったMIDIポートの切り替えがVIST以降はないのです。したがってこのままではMIDIポートはデフォルトのWindowsGS音源でしか再生できません。これを切り替えるためのフリーソフトがあります。
MIDISelecterというソフトです。

http://openmidiproject.sourceforge.jp/

ここからMIDIせれくたーをダウンロードして展開しフォルダを任意の位置に置きます。midiselecter.exeをダブルクリックして起動させMIDIマッパー出力先にOut to MIDI York:1を選択し、OKをクリックします。
 
 

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これですべて終了です。マシンを起動させ、VSTHostを起動させるとMIDIファイルがYAMAHA XG音源で再生されます。確認のため最初にGS音源で再生した月光を再生してみて下さい。低音しか出なかった月光がきちんと再生され音も随分違っているでしょう。成功しましたか。私の環境ではすべてのプレーヤーで再生できました。もちろんWebページも再生されます。
 
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次回はMIDIシーケンサでの使い方です。
 
 

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